2012年8月31日金曜日

他店との差別化のための、五感マーケティング

技術面において他店との差別化を図りにくいことも多くあります。

そのような場合には、店舗の持つ世界観を飼主様に感じていただくことで、
他店との差別化を図ることも1つの手法です。
 
楽しさを感じていただくための切り口として、
五感を使ったマーケティング策をご紹介したいと思います。

改めて言うまでもないですが、五感とは、「触覚」、「嗅覚」、「視覚」、「味覚」、「聴覚」の5つです。
それぞれに見ていくと、

 
①「触覚」
シャンプー後は毛がサラサラになり、とても気持ち良いさわり心地になります。
飼主様アンケートを実施しても、毛がサラサラになる、フサフサになる、という点を継続来店の動機に挙げられている方もおられます。シャンプー後の毛・肌の感覚を訴求ポイントとする方法を考えてみましょう。

 
②「嗅覚」
利用するシャンプーによって、様々なよい香りのものが多くあります。香り付きの柔軟剤や、ルームフレグランスなどが今、流行っています。治療目的の場合は難しいですが、シャンプーの「香り」を訴求して、「嗅覚」に焦点を当ててみるのも面白いのではないでしょうか?
 

③「視覚」
トリミング後は、飼主様にとってワンちゃんの見た目への感情が非常に高くなるタイミングです。多くのサロン様が、カット後の写真を撮る、リボンを付ける、など、見た目を可愛くする取組みを行っています。

 
④「味覚」
ワンちゃんのトリミング後のご褒美としておやつをプレゼントしているところもあります。飼主様の前であげると、とても美味しそうに食べるため、飼主様がついで買いをしていくことも多いようです。「ワンちゃんが美味しそうにしている姿」を見せてあげることが大事だと思います。

 
⑤「聴覚」
店舗の雰囲気を作る1つにBGMがあります。ある会員様では、スタッフさんの好みで、ジャズをBGMで流しているのですが、その音楽が店舗の内装やスタッフの制服ととてもマッチしており、良い世界観を作っていました。スタッフのための音楽ではなく、店舗の世界観を伝える選曲というのも面白いのではないでしょうか?

 
五感は人の記憶にとどまりやすいと言われています。
飼主様の記憶に残る取組みを行うことで、飼主様がトリミングへ行こうと思った時に、
一番最初に自店が思い浮かぶ仕掛けを行ってはいかがでしょうか?

2012年8月16日木曜日

組織図の効果

現在、会員のトリミングサロン様で、
組織図の見直しをしています。

店舗数も増え、スタッフ数も増えてきたため、
組織の階層や指示系統が見えにくくなってきたからです。

組織図を整理することで、

・誰が店舗のトップなのか
・店舗内での管理者は誰か

などが明確になります。

特に、現場を管理する管理職の立場からすると、
組織図などで告知されることで管理業務がしやすくなります。


また、組織図を経営者の方と作っていくと、
今後の人員配置や、管理職への昇格など、
未来の計画も見えてくるようになります。

手詰まり感を感じておられる場合は、
組織図を整理してみることをお勧めします。

2012年8月5日日曜日

クレドの重要性

クレドを作成する機会が増えています。


スタッフ数が多くなると、
全員が同じ価値観をもって業務を行うことが重要になるため、
クレドの存在の重要性は増してきます。

トップの目が届く程度のスタッフ数の時は、
日常的に口頭で伝えていくことができますが、
多くなると難しくなってきます。

一方で少人数の場合でも、
将来を見据えて作成た方がよいでしょう。


クレドと同じような項目に、
「ミッション」、「行動指針」などがあります。
関係する書籍などもたくさんあります。

そのため、どれから作成すれば良いのか迷いがちなのですが、

大事なのは、
「自分達が大事にしていることは何か?」
「何を業務の中で優先するか?」

ということを全員が共通理解するために、
明文化することなのです。

そのため、できる限り具体的に書くことが重要です。

我々がクレドを作成する時の、
大まかな枠組みを少し紹介すると、

1.飼主様に提供すること
2.動物に提供すること
3.他のスタッフに提供すること
4.組織の一員としてやるべきこと
5.トリミングサロン業界の一員としてやるべきこと

の5つの枠組みで作っていきます。
この5つにそれぞれ、具体的な行動内容を付加していきます。


組織の一体感を考える時は、
是非クレドの作成を考えてみて下さい。