2012年9月30日日曜日

どうすればスタッフに伝わるか?


ご相談をお受けする半分くらいはスタッフの教育等のマネジメント分野の内容です。

特に、トリミング技術以外の、
接遇や言葉遣いなどの対応面に苦労されていることも多いようです。


これらは、教えてすぐにできるものではなく、
本人が腑に落ちる形で納得させて行動させることが必要です。


人がものを理解する・覚えるためには、主に3つの方法があると言われています。

それは、
1)聞いて覚える ⇒ 言って聞かせる
2)身体で覚える ⇒ させてみる
3)目で見て覚える ⇒ 文字で読ませる

という3つです。

トリミングサロンの場合は、学生時代から座学よりも実技中心で教育を受けているため、
多くのサロンでは1)と2)の教育手法がメインとなっていると思います。

しかし、上記のように人によっては、覚えるのに適した方法というのは異なるのです。

最近、会員様では、書籍を読ませる教育手法を取り入れています。


本人に接遇や言葉遣いなど、課題となっているテーマに沿った内容の書籍を
3冊程購入させて読ませるという方法です。


ポイントは前述の通り、本人に『腑に落ちる』ことが重要ですので、
サロン側で書籍を与えるのではなく、本人に選ばせるという点です。


中には、「今まで店長に言われていた意味がようやく分かりました」という
スタッフさんも出てきました。

書籍3冊程度で、変わるのであれば安いものです。

今までの教育方法で限界を感じている場合は、一度試されてはいかがでしょうか?

2012年9月20日木曜日

トリマーさんとのコミュニケーション


トリマーさんとのコミュニケーションは意識しておられますか?

看護師さんと違って、トリマーさんは一緒に診察に入ることもほとんどないため、
意識してコミュニケーションを行わないと、
朝晩のミーティング以外は会話することもないという病院様もあります。


ある会員様では、診察の空き時間等に、定期的に個人面談を行っていましたが、
看護師さんと比べて、現状への改善点や、やってみたい取組みなどが出てこない
という状態が続いていました。

そこで、ヒアリングシートという取組みを行いました。

これは、経営項目(新規発掘・リピート率向上・自院の特徴など)を
口頭で聞く代わりに紙に書いて提出していただくというものです。

ただし、待遇に関しては不満しかでてきませんので、項目に入れない事をお勧めします。


その結果、予想とは裏腹にとてもよい改善策やイベント企画など前向きな意見がたくさん出てきました。

後日トリマーさんに話を聞いてみると、これまでの面談時はトリミングのお迎え時間や、
この後のトリミング内容などが気になるあまり、言いたいことも言えなかったとのことでした。


トリマーさんは予約時間という枠の中で働いているため、
看護師さんとは違ったアプローチでコミュニケーションの機会を作ることが重要だと感じました。


また、トリミング中にトリマーさん同士で、こんなことをやってみたいなど、
色々な話をしていることもよくありますし、
頭数を増やす・売上を上げるという意識も強い職種の方々だと思います。


なかなか意見が出てこないなという場合は、
看護師さんとは違ったアプローチを考えてみてはいかがでしょうか?

2012年9月11日火曜日

経営の基本は知ること


トリミングに関しての経営相談をお受けすることが増えてきました。

ご相談の中で、こちらよりお聞きしていくと、
自店のことをあまり、「ご存知でない」ことが多いと感じます。


経営の基本は、自店のことや、競合のこと、世の中のことを「知る」ことから始まります。

売上であれば、単純な売上額だけではなく、どの犬種が多いか?どのコースが多いか?など、
自店の稼ぎ頭であるメニューについて知ることが必要です。


売上を上げる方法には、長所を伸ばすか、短所を是正するかの2つがあります。


多くの場合は、短所是正型を選びがちですが、短所是正型は現場が疲弊します。
一方で長所を伸ばすほうは、現場が楽しく、イキイキと働くことができます。


まずは、自店について知ることから始めてみてください。