2014年11月3日月曜日

幅を広げる

北野です。

会員病院さんで、新卒1〜3年目までの獣医師と話すことがよくあります。

私がこの業界に携わるようになった10年前と比べると、チャレンジすることに怖がっている人が増えている気がします。

医療ではチャレンジは事故など危ない面もありますが、マインド面でのチャレンジ精神は持つべきでしょう。

そういった方へのアドバイスとして、プライベートの趣味でのチャレンジを勧めています。

映画が好きなら普段見ないジャンルを見る、食べるのが好きなら行ったことのない店だけを選ぶなど、取組みやすいところから始めてもらっています。

チャレンジの目的は違う価値観を知ることで食わず嫌いをなくすことでもあります。

チャレンジを続けることは、仕事の幅を広げることにも繋がります。

成長が止まる前にチャレンジさせる癖をつけさせてあげたいと思います。


2014年10月30日木曜日

ミーティングでの3つの問題

北野です。

ミーティングなどに時間がかかっている場合にいくつかのパターンがあります。

現場で感じるいくつかの問題を大きく分類すると

(1)優先順位の問題
(2)役割の問題
(3)形の問題

と感じます。

優先順位の問題は、

・ミーティング自体の重要性が分かっていない。
・当日に話される議題の優先順位が決まっていない。

など、準備段階での問題です。


役割の問題は、

・電話がなる、郵便が届くとみんなが動いて進行が止まる
・議事の配布、まとめなど運営での役割が決まっておらず、当日にバタバタする

などの進行段階での問題です。


さらに、形の問題は、

・配布資料のフォーム
・議事録のフォーム
・ミーティングのスタイル(一方的に院長が話すのか、みんなで話し合うのかなど。)

などの分かりやすさの問題です。

ミーティングが上手く進まない時はいずれかの問題を解決する必要があります。



2014年10月29日水曜日

夢を見せる

北野です。

スタッフさんがイキイキとしている会員病院さんの特徴として、夢を見せて伝えているということがあります。

「将来こんな病院にしたい」
「こんなことをやっていきたい」
というイメージ的なものから

「海外に病院を出したい」
「分院を何軒出したい」
という具体的なものまで幅広くあります。

ただ単に目の前の仕事に追われるのではなく、何かに向かっているという安心感やワクワク感が必要になっているのだと感じます。

院長の頭の中にある「想い」を伝えることに躊躇いを感じるかもしれません。

しかし、スタッフは院長の想いを聞きたがっていることも意外と多いのです。

将来の夢や想いをスタッフさんに伝えてみてはいかがでしょうか。



2014年10月25日土曜日

内定者教育

北野です。

最近、来年春に入社する内定者に対する内定者教育に取り組んでいる会員さんがいます。

この業界は最繁忙期が入社時期ということもあり、初期教育に時間が取れず新人、病院側共に意思疎通が上手くできなくて定着しないということもよくあります。

一般企業では内定者への教育研修を入社前から行うことは一般的ですが動物病院業界はなかなか難しいと言えます。

そこで、入社前の実習期間中の過ごし方をプログラム化し、技術面だけでなく、方針・クレドなどに基づいたマインド面の教育を行おうとしています。

新しい取組ですが、今後は必要になると感じています。


2014年10月18日土曜日

価値観の共有

北野です。

部下や後輩など、周囲の人間と行動レベルに差があることがよくあります。

隙間時間の使い方、掃除の仕上がりレベルなど個人の感覚や価値観によるものなどです。

病院が求めるレベルに引き上げるために、口頭で指示を出す、口酸っぱく伝えるという方法もありますが、そもそも人によって感覚や価値観が違うという前提に立つと言葉だけでは伝わりにくいことが多くあります。

そういった場合はその業務をやる時間と空間を共有して行うことが必要だと感じます。

簡単に言うと一緒に作業をするということです。

またそれでも直らない場合には、ヒトを叱るのではなく、コトを叱ることも重要です。

思わず「なぜできないのか?」と感じると相手の人間性に踏み込んで叱ってしまうことがよく見受けられます。

しかし、これだと繰り返しの中で相手は聞く耳を持たなくなってしまいます。そうなる前に行動や作業レベルという「コト」に絞って叱ることが重要です。

ヒトは変えることができませんが、行動は変えることができます。

粘り強く取り組んでいただきたいと思います。


2014年10月8日水曜日

行動を褒める仕組み

北野です。

最新のセミナーでもお伝えしていますが、飼主様の病気にならないための行動(予防や健診など)を認めて(褒めて)あげる取組が大事だと考えています。

これは、予防項目などを行った場合にポイント付与などをする取組です。

かかった費用ではなく行動に着目してもらうことを目的としています。

最近、同じような取組が人の医療の世界でも始まりそうです。官民が一体となって一部地域での実証を行うようです。

こういった流れが人の医療で始まると動物医療も同じような動きがあるかもしれません。

行動に着目した取組を考えていただきたいと思います。


2014年10月7日火曜日

理解度の確認

北野です

最近、若手スタッフの教育に関するご相談をよくお受けします。

言ったことが伝わっていない、理解しているか分からないなど、初期の部分の悩みが多いと感じます。

私自身の過去も振り返ると、若手スタッフが指示を受ける、教えてもらった時の最初は「分かったつもり」になっている、もしくは「分かっているけどビビって聞けない」ことが多くあります。

この時の教える側の対応としては、「分かった?」という一言で済ませることが多いと思いますが、ここが問題です。

その一言だけですと、「分かりました」しか言いようがないでしょう。

これを解決するには、指示をした際に理解度の確認が必要になります。

例えば、伝えたことを復唱させる、手順を説明させる、資料作成であれば手書きで下書きさせる、など頭の中にあるものをアウトプットさせることで理解度の確認を行います。

もし、分かっていなければこのタイミングで修正してあげることで互いのストレスも減らすことができるでしょう。

教育時は最初の理解度の確認から始めてみて下さい。

2014年10月4日土曜日

話してまとめる

北野です。

物事を考える時に頭の中だけで上手に整理できる人と、そうでない人がいます。

頭の整理法にはいくつかありますが、最も簡単なのは人に話すという方法です。

話すときは頭の中にある言葉を発するため、顕在的な内容だけでなく、潜在意識の中にある内容も湧き出てくるといいます。

ご自身だけでなく、スタッフ教育などにも取り入れてみて下さい。


2014年9月23日火曜日

海外視察

北野です。

今月頭にロサンゼルスの動物病院・シェルターの視察ツアーに行ってきました。

猫に力を入れている病院、飼主様との信頼関係構築を最優先にしている病院、スタッフを第一に考えた取組をしている病院などとても興味深い事例に触れることができました。

環境や文化が異なる面もありますが、国内でもできる部分を取り入れていきたいと考えています。

またセミナーやレポートなどで詳しい視察報告を行っていきたいと思います。

2014年7月23日水曜日

歴史から学ぶ

北野です。

最近ビジネス書とともに歴史書を読む機会が多くあります。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉がありますが、この言葉の意味が少し分かるようになってきた気がします。

戦国時代、幕末など激動の中を生き抜いた人達のことを知ると、自らの立場について改めて考えることも多くあります。

人の動かし方、自らの律し方、心の正常な保ち方など、たくさんのことを学べると感じます。

今年は大河ドラマの影響で書店でも様々な歴史書に触れることができます。

経験だけでなく、歴史から学ぶことも大事だと感じます。

2014年7月6日日曜日

役職者が動けるために

北野です。

マネージャーやリーダーなどの役割を作る病院様が増えてきました。

ただ、役割を与えられた本人にその意図が伝わっていないケースが見られます。

そもそもの問題として、院長がマネージャーやリーダーなどの職責に求める要件が明確でないことがほとんどです。

これですと、本人達が理解できていないのは当然でしょう。

役職とは経営者が思い描く役割を明確にするために与えるものです。

単に役割を与えるだけでなく、要件を明確に伝えることが大事だと感じます。

2014年7月4日金曜日

続けられる仕組み

北野です。

会員様では色々な取組を行っていますな、なかなか継続できないことがあります。

こういった場合は「続けられる仕組み」を考えて取組を再考することが必要です。

続けられる仕組みとは、①簡単であること、②無理がないこと、③誰でもできること、④目的が明確であること、の4つが備わっている必要があると考えています。

例えば取組が複雑であれば手間と感じ続きませんし、特定のスキルが無いとできなければ特定の人しかできません。

また、それをするために別の場所にものを取りに行かなければならないなどの無理があっても続きにくいでしょうし、目的が分からないとそもそもやってくれません。

取組はトライアンドエラーを繰り返してブラッシュアップするものですが、初めのやり方に固執してしまうことも多いでしょう。

スタッフが動いてくれない、やってくれないという場合には「続けられる仕組み」を意識していただきたいと思います。


2014年7月3日木曜日

何気ない一言

北野です。

以前、ある会員病院の勤務医さんと話していた時に院長の話題が出ました。

その中で印象的であったのが、院長が自分の大変さを語ることへの不満でした。

院長からすればみんなに苦しさを分かって欲しいということなのでしょうが、従業員から見れば、それはマイナスイメージになります。

我々のような立場やには弱音を吐くのは分かりますが、従業員に対してはマイナスです。

この事実を院長に伝えたところ、ご自身では自覚されていませんでした。

実はこのケースのように、何気なく言っている一言(独り言含)が周囲のモチベーションを下げてしまっていることがたまにあります。

ご自身の言動も気をつけていただきたいと思います。

2014年7月2日水曜日

アートと医療

北野です。

先日、伊勢丹新宿店で開催している、「アートインホスピタル展」へ行ってきました。

これは病院の待合室などにイラストを書く方の展覧会です。

病院とアートを結びつけるという取組は国内ではまだまだ少ないのが現状です。

私達が海外の動物病院を視察すると、イラストだけではなく、写真や置物など院内をアートで彩っている病院も多くありました。

病院は不安、期待、喜び、悲しみなど色々な感情を持った方が来院します。

科学的な証明はされていませんが、そういったアートと触れ合うことで、心が落ち着く方もおられるかもしれません。

病院作りの新しい方法として、面白いやり方だと感じました。

2014年6月28日土曜日

意思統一のために

北野です。

最近、「院長が何を考えているか分からない」という話がリーダーから相談されることが増えてきました。

忙しくなり、コミュニケーションが減ってきたこともあると思いますが、色々な取組を始めるため、何を大事にすればいいか分かりにくくなってきたということもあるでしょう。

こういった場合はコミュニケーション頻度を高めるとともに、病院の考え方を文書化して、毎日目にする機会を作ることが大事です。

ある会員様ではクレドを毎日読み合わせすることで、意思統一をしやすくなったと言われています。

最初は後向きだったスタッフでも、続けるうちに乗り気になってきたと言います。

まずは始めること、続けることが大事だと改めて感じました。

2014年6月24日火曜日

海外進出

北野です。

全日空が新しいビジネスとして、海外でのパイロット育成事業を行うそうです。

自分たち自身が動いて稼ぐのではなく、持っているノウハウを教えて稼ぐというモデルの変換です。

日本国内にいると気づかないのですが、海外に行くと日本のサービスレベルの高さには改めて驚きますし、日本のサービスを高く評価する外国人も多数います。

日本式、ジャパンブランドというものです。

一般企業の多くが国内での閉塞感を持ち海外展開を行っています。

自分自身が労働力として海外に出るのではなく、国内で培った経験を持っていく。

この動物病院・トリミング業界でもできることがまだまだあると感じます。

2014年6月23日月曜日

今の時代の従業員が働きやすい環境作り

北野です。

ある会社では新人が入ってから1年間、日報を書かせ、半年ごとに親御さんへその日報を送っているそうです。

仕事への理解を深めてもらったり、子供の成長を見せることが目的ですが、親御さんからの評判はかなり良いようです。

動物病院での仕事はフィラリア時期や緊急手術などで、夜が遅くなることもあります。

子供の仕事に口を出す親御さんも増えていると感じます。本人はヤル気でも家に帰れば何かを言われ・・・ということもあるかもしれません。

従業員が働きやすい環境を作る方法の一つとして、こういった取組も必要になっているのかもしれません。

2014年6月22日日曜日

院内・店内で過ごす経験の向上

北野です。

ペルソナというマーケティング手法があります。

これは、特定の人物像を設定して、その人がどういった考え方を持つかを、なり切って考えるという手法です。

病院・サロンには様々な方が来られますが、スタッフの多くは院長を除き、飼い主よりも若い年齢の方が多いでしょう。

そうなると、院内で配布するパンフレットの文字にしても、自分たちが読める文字の大きさで作ってしまうということになります。

先日もサービスデザインという考え方を書きましたが、競合が増えるに連れて、飼い主様が院内・店内で過ごす経験をどのように向上するかが重要になります。

もちろん本来の機能である診療・トリミング技術を磨くことが本質ですが、それを伝える技術を磨くことも重要です。

今一度、飼い主様の視点に立って考えてみて下さい。

2014年6月21日土曜日

1年の真ん中

北野です。

7月2日は1年の真ん中の日になります。

早いと感じるか、まだまだと感じるか、捉え方は様々でしょう。

フィラリア時期の動向によっては、
新たな取組も必要かもしれません。

1年の真ん中に皆さんは何を考えるでしょうか?

2014年6月20日金曜日

アメリカ視察ツアー

北野です。

今回は告知で恐縮ですが、
アメリカロサンゼルスの動物病院・動物関連施設のツアーを
開催することになりました。

これまでは、弊社のプラチナ会員様とだけの、
クローズドのツアーだったのですが、
ご要望も多かったため、急遽一般公募を行います。


詳細は、下記をご覧ください。
http://f-snc.com/seminor02/?p=899


個人的には海外は大好きで、
その土地の文化に触れることで、新しい発想が生まれると感じています。

これまでにも、視察ツアーや自己研鑽をかねて、
様々な国や都市に行きましたが、
その都度、色々な情報を得ることができました。

今回は、視察ツアーとなりますが、
現地の流行りのスポットなども自由時間に行っていただけるように、
ご案内したいと考えております。

詳細やお問合せはお気軽に、

【メール】 info@f-snc.com
【電話】 03-3405-0232

≪北野≫までお願い致します。

2014年6月18日水曜日

真っ直ぐに

北野です。

好きな言葉に「真っ直ぐに話せば、光線のように心に届く」というものがあります。

アメリカのネイティブインディアンに伝わる言葉です。

ある会員様で、部下のスタッフとコミュニケーションが上手くいかないリーダー看護師がいました。

ミスを注意するとソッポを向く、できるようになったことを褒めても反応が無い、など何を考えているか分からない状況でした。

ここで諦める人も多いかもしれませんが、このリーダーが素晴らしかったのは諦めずに、真っ直ぐに話し続けたことです。

その結果、徐々に反応が返ってくるようになりました。詳しくは書けませんが、昔のトラウマが原因で人の言葉を信じられなくなっていたとのこと。

こういった重いケースは少ないかもしれませんが、上手くコミュニケーションを取れないスタッフを抱えている病院もあると思います。

「真っ直ぐに話す」ということを真剣に考える必要があるのかもしれません。

2014年6月17日火曜日

商家の家訓

北野です。

日本では古来より、組織を束ね方向性を指し示す方法として、家訓や家紋が用いられて来ました。

今でいうとクレドや企業ロゴといったところでしょう。

大河ドラマをご覧になっている方であれば、先日の放送の黒田家の藤の家紋に込められた想いというのがイメージしやすいかもしれません。

スタッフを束ね、同じベクトルに合わせるためには、自分達の想いを伝えるベースが必要となります。

江戸時代の商家には必ず家訓というものがありました。

通信手段がない中で遠隔地にも散らばる組織をまとめるために編み出された先人の知恵だと言えるでしょう。

今でも現存するものが多く、読んでも非常に参考になるものばかりです。

自分達の想いを表す方法として、ご一読をお勧めします。

2014年6月16日月曜日

将来を考える時間

北野です。

最近お受けした質問に、将来を考える時間をどう取るか?というものがあります。

院内にいると、気になることが多く、スタッフからも声がかかるとのこと。

昼の時間などで自由がきく場合の私のオススメは、近くの漫画喫茶に行くという方法です。

喫茶店もよいですが患者さんに会うこともありますし、周りが気になることもあるでしょう。

漫画喫茶ですと、個室なのはもちろん、調べ物をするパソコンもありますし、雑誌もたくさんあります。

マッサージチェアもありますので、リラックスもできるでしょう。

このように、病院から離れて将来を考える時間をあえて設けることも必要だと感じます。

2014年6月15日日曜日

サービスデザイン

北野です。

最近よく目にする言葉にサービスデザインというものがあります。

これは簡単に言うと、顧客と自社との接点を分解し、その接点ごとに最適な対応方法を見つけるというプロセスのことを言います。

院内で言えば、病院の前に着いてから帰るまでの飼い主様の行動ごとに自分達の行動を見直していく手法と言えるでしょう。

この手法のよいところは飼い主様視点で考えていくところにあります。

スタッフと一緒に考えていただきたいと思います。

2014年6月14日土曜日

異文化

北野です。

サッカーワールドカップが始まりました。海外で活躍する選手も代表には多く、他の代表と比較しても経歴では負けない体制になっています。

今年は我々の会員様でも海外出店の挑戦が進んでいます。

スタートしたところ、準備が始まったところなど今後が楽しみです。

海外へ挑戦して成功した方の話を聞いたり、書籍を読んでみると、共通して出てくるのは、「異文化を受入れる」ということです。

当たり前のようですが、日本での成功体験が強いほど難しいようです。

この考え方は実は新人教育にも当てはまるかもしれません。

同じ日本人でも、新人スタッフは院長・店長からすれば異文化の塊ではないでしょうか。

どういった場合においても、自分のやり方だけではなく、異文化を受入れるということが、今後の発展には必要だと感じます。

2014年6月13日金曜日

未来を見据えて

北野です。

昨日は「求人・採用」にテーマを絞ったセミナーでした。

まとめ講座でお伝えした内容に、「未来を見据えた採用」というものがあります。

これまでは、人が急に足りないから採用する、というサイクルでしたが、これでは発展はありません。

将来、こういう病院を作りたい、こういったことを考えている。

未来を伝えるからこそ、共感してくれる人材が集まってくるでしょう。

私自身も前職の会社を志望した理由は、当時の社長の会社説明会のメッセージがきっかけでした。

採用を考える前に、自身の未来を考えるのも必要だと感じます。

2014年6月12日木曜日

発想を広げる場

北野です。

先日、「新しい解釈」という記事を書きました。

ある会員様から、そういった情報をどこで仕入れるか?というご質問がありました。

私が考える最も簡単な方法は、大規模な書店に行くことだと思います。

経営書だけではなく、ファッション誌、タウン誌、歴史書など仕事を離れて興味が持てる分野からで良いと思います。

そうやって何気無い記憶を貯めておくと、ふとした瞬間に新しい発想に結びつく時があります。

発想を広げる場を是非持っていただきたいと思います。

2014年6月11日水曜日

スタッフから提案が出るために必要なこと

北野です。

ある大手ホームセンターで売られているプライベートブランド商品の多くは社員のアンケートから生まれたものであり、大ヒットになる商品も多数あるそうです。

こういった例を見て、スタッフから提案を取り入れたいという病院・サロンも多いと思いますが、なかなかあがって来ないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

実はこういった場合の多くは、提案を聞く側に問題があるケースが多いようです。

何が問題かというと、それはあがってきた提案を知らぬうちに否定してしまっているからです。

経営者から見ると、従業員からあがってくる提案の多くは、一度は自身で思いついたもの、突っ込み所満載なもの、実現不可なもの、と感じることも多いかもしれません。

従業員から提案があがってくる体制作りのためには、まず「否定をせずに受け入れる」という姿勢が重要です。

もちろん実行するかは別です。

一度でも否定されたと感じてしまうと、よっぽど前向きなスタッフでなければ、2度と提案は出せないでしょう。

出さないのではなく、出せないのです。

もし提案内容に足りない部分があれば、受け入れた後に、伝えていくと良いようです。

一度振り返ってみてください。


2014年6月10日火曜日

新しい解釈

北野です。

先日、最近ファッション誌などでも取り上げられている、the pool aoyama へ行って来ました。

元々はマンションの住人用のプールだった場所をショップにリニューアルした店です。

プールという場所を活かしてのディレクションが様々行われています。

ニューヨークにもJcrewというブランドがリカーショップという、元々は酒屋だった場所にコンセプトショップをオープンし、ブランド再起のきっかけとなりました。

こちらもバーカウンターに沿うように服が陳列されており、他には無い世界観でした。


こういった例を見ていくと、ゼロから作り上げるだけではなく、そこに既にあるものを新しい解釈で作り替えるという手法も一つの考え方だと感じます。

ウチの業界は特殊だから・・・ではなく、新しい発想を持ち込めば、これまでにはない病院・サロン作りができるのではないかと感じます。

2014年6月9日月曜日

顔を覚える

北野です。

各病院・サロンの新人スタッフさん達が仕事に慣れてきた頃でしょう。

プラチナ会員さんなどでは面談をする機会も多く、発言内容などで順調に成長している様子も伺えます。

飼主様への対応で、何を気をつけるか?ということをよく聞かれます。

色々とありますが、早めに意識すべきことの一つに、飼主様の名前を覚えるということがあります。

覚えてもらっている、気にかけてもらっているというような、「個別対応」は万人に共通する嬉しい感情でしょう。

ただし名前は意識しないとなかなか覚えられませんし、時間もかかります。

日常の何気無い対応の中で意識していただきたいと思います。

2014年6月8日日曜日

最後のタイミング

北野です。

あるコーヒーチェーンによく行きます。どの店舗でも、接客はとても良く笑顔でいつも対応してくれます。

ただ残念なのが、テイクアウトのカップをもらう時に飲み口がいつも逆向きに。受取る時にカップをいつもくるりとします。

次は個人のコーヒー店の話です。接客も良くいつも笑顔で対応してくれます。

でも、ここからが違うところ。
「ミルクは入れますか?」と聞かれ、「入れます」と答えると、ほんの少しコーヒーの量を少なくしてあり、ミルクを入れても溢れにくいようになってます。もちろん飲み口はこちら側。

この二つの店で感じたのは、途中のプロセスも大事だけれど、最後の対応が記憶に残りやすいということ。

病院でもサロンでも同じです。

接遇に力を入れている所は多いけれど、飼主様と接する最後のタイミングまで意識されているところは意外と少ないと感じます。

2014年6月7日土曜日

面接時に聞く質問

北野です。

会員様のところで面接に立ち会うことがよくあります。

面接の際に必ず聞く質問として、「これまでに長く続けてきたコトはありますか?」というものがあります。

アルバイトでも趣味でも部活動でも、何でも何かを長く続けられるというのは良いポイントだと感じます。

面接の際の質問にぜひ加えてみて下さい。

2014年6月6日金曜日

想いを形に

北野です。

ある会員様では病院の考え方や想いを伝える冊子を作っておられます。

新患さんはもちろんのこと、長らく通っている方も持って帰られるそうです。

こういった冊子は他の会員さんでも作成されていますが、いずれも高評価のようです。

動物病院は予防などの値段を気にする場合を除き、飼主様にとっては「病院を変える」ということへのハードルが高い業界でもあります。

特に高齢の飼主様であればなおさらです。

病院の想いを形にしていただきたいと思います。

2014年6月5日木曜日

ミーティングの活性化のために

北野です。

繁忙期も終わり、会員様のところで、次の一手を考えるための全体ミーティングに参加する機会が増えて来ました。

ミーティングをしても意見が出ない、と悩まれる院長もおられますが、問題はそのやり方にあります。

ミーティング慣れしていないと、その場で出た議題についての自分の意見を出すのは難易度が高いと言えるでしょう。

また、思いつきで話していくため、時間内に話したいことが話せなかったということにもなりかねません。

そういった場合には、ミーティングを行う前に議題を告知しておくというものがあります。

その場で考え始めるのではなく、考えてきた内容を持ち寄る、ということを意識すると良いミーティングが行えるようになると感じます。

2014年6月4日水曜日

ストレートな表現

北野です。

ある書籍によると、シニアの方に向けたメッセージはストレートな方が伝わりやすいと言います。

現在、犬を飼ってい世帯主の年代が50代以上ということを考えると、DMなどで告知する表現を考える必要があるでしょう。

何のためにやるべきなのか、何に効くのかなど、伝える表現を遠回しにせず、伝える工夫が必要だと感じました。

2014年5月23日金曜日

「自分ごと」と感じれば

何軒かの会員様でフィラリア時期の健康診断結果の解析を進めています。

何らかの異常が見つかった子の数が受診数の半分を超えることも珍しくありません。

そして、ほとんどの場合が病院側の実感レベルよりも高い数字となっています。

早速、この数字をポスターなどの書面にして健診のお勧めに使用したところ、これまで健診診断を受けなかった飼主様も受診するようになっているとの報告もいただいています。

これまでは高齢になると病気が見つかりやすいという一般論でしたが、実数を用いた説明は「自分ごと」と捉えていただけるようになったのでしょう。

相手の価値観を変えてもらうためには、こういった「自分ごと」と感じていただける取組が必要になると感じました。


2014年5月22日木曜日

思い出す仕組み

北野です。

あるiPhone用の英語学習アプリでは、2日程立ち上げないと、学習を促すメッセージが自動的に流れるようになっています。

忙しくなると、やるべきことや、やりたいことが後回しになり、いつの間にか忘れていってしまうことがあります。

継続的に取組むためには、何らかの自動的に注意を喚起・促してくれる仕組みも必要になるでしょう。

フィラリア時期のピークが過ぎた病院もあると思います。

新しい取組を継続的に実施していただきたいと思います。

2014年4月17日木曜日

プロモーションへの参加

北野です。
百貨店の伊勢丹で、従業員が参加して作成されたプロモーションビデオが、制作・公開されました。

YouTubeなどで、「伊勢丹タンタン」と検索すると出てきます。

どこまでが本音か分かりませんが、
映像を見ると、皆さんが楽しそうな雰囲気が伝わってきますし、

売場に行ってみたいという思いも感じます。


動物病院やトリミングサロンでも、
ホームページのスタッフ紹介の充実などスタッフをプロモーションに登場してもらう機会が増えてきました。

技術による差別化はわかりにくいため、「そこで働く人」にスポットを当てることが他との差別化に繋がってきていると感じます。

2014年4月14日月曜日

ニューヨークのペットショップ

北野です。

ニューヨークのペットショップでは、生体販売ではなく、里親募集の動物がケージで飼育されています。

ヨーロッパと同様に動物を入手する方法の多くが譲渡であることも特徴的です。

譲渡を成功させる工夫として、
ショップスタッフによる一言コメント(動物の性格などの紹介など)が面白く表現されています。

日本ではまだまだ譲渡動物と直接触れ合う機会は少ないのが現状ですが、このような機会がもっと増えれば、素晴らしいと感じました。

2014年3月3日月曜日

ネーミングのチカラ

星野リゾートの一つの施設では、お客様をおもてなしする会議のことを「魅力会議」と呼んでいるそうです。

同じ会議を行うのでも、ただの「会議」よりも「魅力会議」のほうが前向きに参加できそうな気がします。

このように同じ取組でも、名前を変えるだけで取組む意味合いは違ってくると感じました。

ちょっとひねったネーミングを考えていきたいものです。

2014年3月1日土曜日

四捨五入は正解か?

3月に入り、増税に向けた準備が慌ただしくなってきました。

会員様でも価格改定に向けた準備を進めています。

業務の効率化上、1円単位の扱いに悩む方も多いでしょう。

一般的には四捨五入にて、端数の切り上げ、切り下げを、行うことが多いでしょう。

ただし。この場合ですと税抜価格の設定次第では病院・サロン側の持ち出しが多くなる、もしくはもらい過ぎになるということも出てきてしまいます。

両者で均等に負担するという考えの中では、三捨四入、六捨七入などの方法を取ることも必要になるでしょう。

ぜひ1円単位を無くす場合には色々と検討してみていただきたいと思います。

2014年2月8日土曜日

消費増税への肌感覚

2月に入り、消費増税に向けた消費者の動きが活発になってきました。

テレビCMなどでも「増税前に!」という表現が多く見られるようになってきました。

3%の増税に対しては、スタッフの世代によって感覚が異なるようです。

家庭を持つスタッフは気になるけれど、1人暮らしの若いスタッフなどはあまり気にしない方もいます。

来院・来店する飼主様は50代の方が多いでしょう。

増税に向けた感覚をスタッフ全員で共有しておく必要があると感じました。

2014年1月10日金曜日

悲観的と楽観的

ホームページのキーワード検索ワードを分析すると、その時期の傾向が伺えます。

弊社のホームページに流入するキーワードで最近増えているものの一つに「動物病院 不景気」というものがあります。

増税や現場感などで危機感を持ち始めている結果なのかもしれません。

京セラの稲盛会長の言葉で、

「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に行動する」

というものがあります。

これは、不景気時に限ったことではありませんが、経営者の心構えを説いたものです。

計画は悲観的でもよいですが、悲観的に考えすぎると新しい取組もできなくなります。

増税などの変化はチャンスの時期でもあります。

新しい取組に積極的であっていただきたいと思います。